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車載カメラ
パトカーは時代や用途に合わせて様々な録画装置が搭載されています。2010年代以降は一般車同様、ドライブレコーダーの搭載が増えています。
家庭用ビデオカメラ
暴走族の暴走行為を記録するための一眼レフカメラに代わり、家庭用ビデオカメラが搭載されるようになりました。
初期のビデオカメラはVHSテープ等をそのまま使う大型なものだったため、専用の基台で固定する必要があり、また、夜間撮影時の光量確保のため、搭載は警光灯やフロントグリルに撮影用のライトを装備した採証用パトカーに限られていました。
1990年代に入ると8mmテープの採用で筐体が小型化され、基台もコンパクト化されてダッシュボードに固定できるようになり、電気的に感度を上げて夜間でも明るく撮影できるようになったため、専用のライトも不要になっています。
当初は暴走族取締用として使用されていましたが、小型化と高性能化で常時記録用として警視庁等大規模警察で警らパトカーにも搭載されるようになりました。
現在はドライブレコーダーの普及で常時車載録画する運用は見られなくなっています。
ドライブレコーダー(パトカー)
2000年代後半から警視庁等で採用されており、当初は業務用のゴツい筐体で本体と画面が別れていましたが、2010年代に入ると一般車にも多く搭載される画面一体型のコンパクトなモデルが主流になっています。
搭載されるドラレコは一般向けの市販品以外に、映像が暗号化された官公庁向けのセキュリティ強化品が存在します。
警察本部によっては、カーロケ用端末にカメラを接続してドラレコとして運用する例も見られます。
通常はフロントカメラのみですが、リアカメラを車内用として設置する例も見られます。
当初は国費配備されず、全て車両とは別に県費での配備でしたが、2020年度頃から一部国費車両にドラレコが装備された状態で配備されています。
装着例
警視庁で採用された初期のドラレコです。
アサヒリサーチ製ドライブマン720ps。官公庁向けのセキュリティ強化品です。
アサヒリサーチ製ドライブマンPS-1。官公庁向けのセキュリティ強化品で720psの後継機です。
アサヒリサーチ製ドライブマン720α。一般向け製品ですが、同社は官公庁への納入が多く一般車での採用は少ないです。コムテック、ケンウッド、ユピテル等国内主要メーカーも採用されています。
カーロケ端末にカメラを接続してドラレコとして運用する例です。
ドライブレコーダー(白バイ)
2010年代中頃から白バイにもドラレコが装着されるようになっています。
車両にカメラを装着する固定式とヘルメットにカメラを装着する可搬式が存在します。
固定式は車両から電源を取るためエンジンと連動して録画されます。分離型で本体をサイドボックス等に設置し、車両の前後にカメラが装着される場合が多いですが一体型の採用例もあります。
可搬式は充電式で内蔵バッテリーで駆動するためスイッチを入れたタイミングで録画されます。一体型が多いですが、カメラのみヘルメットに装着される分離型もあります。
装着例(固定式)
分離型の例。フロントカメラがフロントカウル下部、リアカメラが後部補助警光灯ステーに装着されています。
一体型の例。ユピテル製BDR-1。フロントカウル右側に装着されています。
装着例(可搬式)
一体型の例。アサヒリサーチ製ドライブマンPS-9。官公庁向けのセキュリティ強化品です。
分離型の例。カメラがヘルメットに装着され、本体がベルトに装着されています。
全方位カメラ
警察本部によっては、警らパトカーの警光灯の上に360度撮影可能なカメラを搭載しており、カーロケシステムに接続して通信指令室からリアルタイムで映像を確認可能です。
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