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LED前面警光灯
前面警光灯は車両前方に装備される補助警光灯で、散光式警光灯と連動して点滅することにより、緊急車両の視認性を高めます。
2000年代以降、白熱電球やハロゲンに代わりLEDが主流となっており、様々な機種が登場しています。
LEDは低消費電力、長寿命、省スペースなどメリットが多いですが、その一方でLEDのみの交換ができないため、1灯でも不点灯時はユニットごと修理か交換になってしまいます。
パトライト製
早い段階から製品を出しており、高いシェアを誇ります。
LAS
2000年代中頃に登場した、比較的初期の機種です。
6灯黒縁クリアレンズで初期の型番はLAS-M1Kでしたが、後に外突規制適合のLAS-M1KVが登場しています。
県費導入車を中心に多く採用されていますが、国費ではトラックやバス型車両での採用が大半で、白黒パトカーはBMレガシィB4前期型など少数に留まります。
2012年度(LAS-M1Kは2010年度)に生産終了されています。
LPS
3灯式でLASの小型版と言える機種です。
国費では2012年度配備のNV350キャラバン事故処理車のほか、一部のSUVタイプの覆面で採用されています。
2015年度で生産終了されており、直接の後継機種はありませんでしたが、2020年代にLPSに近いサイズのLPT-1が登場しています。
LP3
LASの後継機種です。
縁無しレンズで視認性が向上しており、レンズ色は赤が基本となります(覆面用にクリアも存在)。
国費、県費問わず幅広い車両で多数採用されています。
LP5
LP3の兄弟機種で8灯のLEDが1列に並んだ細長い形状です。
幅が240mmと大きいため白黒パトカーでの採用は3代目エスクード(国費)やZ33フェアレディZ(都費)など極少数に留まります。
LPTシリーズ
2020年代に登場した機種です。六角形の黒縁レンズで薄いのが特徴です。
レンズ色はLPT-1/LPT-2がクリア、LPT-3が赤です。
LPT-1
(グリル中央の5灯式ランプはLEDデイタイムランプ)
3灯式のコンパクトな機種です。
サイズ感はかつてのLPSに近く、県費車で少数採用されています。
LPT-2
(提供:島根201さん)
6灯2段の12灯式です。
LP3に代わり、エクリプスクロス等2022年度以降国費車で複数採用されています。
LPT-3
(提供:島根201さん)
LPT-1/LPT-2より後に追加された機種です。
LPT-2同様12灯式ですが、全長が180mmあり大型車向けです。
2022年度配備のサインカーで国費初採用されています。
日星工業(ポラーグ)製
同社製LEDハイマウントストップランプをベースに開発されており、クリアレンズで白いプレートにLEDが10灯搭載されています。
生産終了されたオートカバーの代替として2008年度に覆面180系クラウンで国費初採用されました。
覆面180系、200系クラウンで標準採用されていますが、それ以外ではRAV4や覆面130系マークXなど一部のトヨタ車に留まっています。
小糸製作所製
ポラーグに代わり登場しており、210系以降のクラウンで標準採用されています。
形状はLP3に近いですが、それよりも角ばっており、レンズ色は赤とクリアが存在します。
クラウン以外では警察車両での採用例が少ないです。
ウィレン製
アメリカ企業の製品です。日本では利他が輸入販売しており、コンパクトな機種を中心に県費車で少数採用されています。
(LIN3BR)
大阪サイレン製作所製
同社製品は消防車両向けが多く、警察車両での採用は少数に留まります。
LFA-50
(提供:セリケンさん)
3灯式の縁無し形状でコンパクトな機種です。
シビリアンベースの車両で国費採用されているほか、黒レンズで消灯時の秘匿性が高いLFA-50-Bも存在しており、警視庁の一部の交通覆面で採用されています。
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