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180系クラウンパトカー特集
2005年度から配備が開始されました。製造は2005年10月のマイナーチェンジ後からなので前期型は存在しません。
市販車デビュー時のキャッチコピー「ゼロクラウン」から型式よりもゼロクラ、ゼロなどと呼称されることが多いです。
エンジンは長年採用された直列6気筒に代わりV型6気筒が採用されており、2000ccが廃止され、警ら用の2500ccと交通取締用の3000ccの2本立てとなっています。
170系では信頼性重視で全車非直噴仕様が搭載されましたが、当世代は市販車同様直噴仕様で2500ccが4GR-FSE、3000ccが3GR-FSEです。
ガソリンは警ら、交通共ハイオク指定となっており、レギュラー仕様が存在しないのは180系のみです。
トランスミッションは2500ccが5速AT、3000ccがシーケンシャルシフトマチック(マニュアルモード)付き6速ATです。
市販車の後期型2WDは2500ccでも3000ccと同じ6速ATが標準ですが、パトカーは前期型と同じ5速ATです。
安全装備として新たにVSC&TRCが装備されています。
国費導入車1台あたりの価格
年度 |
無線警ら車 |
無線警ら車(4WD) |
交通取締用四輪車 |
交通取締用四輪車(反転警光灯) |
2005 |
229万円 |
250万円 |
241万円 |
247万円 |
2006 |
226万円 |
245万円 |
240万円 |
210万円 |
2007 |
226万円 |
244万円 |
240万円 |
209万円 |
2008 |
229万円 |
246万円 |
266万円 |
260万円 |
2009 |
228万円 |
246万円 |
256万円 |
234万円 |
2006年度は入札ではなく随意契約です。ちなみに埼玉県警が2008年度に12台県費導入した無線警ら車は1台あたり約394万円なので国費ものがどれだけ安いか分かります。
警ら仕様と交通取締仕様のコーションラベルです。
エンジンルームです。エンジン自体は市販車と共通ですが、エンジンカバーとボンネット裏の吸音材が非装備となっています。(提供:もっくんさん)
外観
外観はロイヤルエクストラに近いですが、グレードエンブレム非装備で、ホイールはアルミではなく市販車に設定の無いスチールで、120系マークX250G Fパッケージ用ホイールキャップとなっています。
ヘッドライトはHIDタイプが採用されていますが、前期型のみ設定のAFS無し仕様となっています。
覆面の前面警光灯は当初オートカバーでしたが、生産終了に伴い2008年度以降はフロントグリル内側にLEDタイプのものが装備されており、日星工業(ポラーグ)製LEDハイマウントストップランプが警光灯に流用されています。また、2007年度にフロントグリル内側にパトライト製LASを装備した車両が都費配備されています。
170系まで高速隊向けにバグガードが設定されていましたが、180系で廃止されました。
交通取締仕様です。グレードエンブレムと燃費基準達成車のステッカーがありません。
内装
内装はパトカー専用のつや消し黒内装ですが、ステアリングはロイヤルエクストラと共通のためそこだけ装備されています。また、ステアリングスイッチも装備されています。
オーディオスイッチは市販車と共通なので「CD」「MD」のスイッチがありますが、170系同様、挿入口の位置にサイレンアンプとストップメーターが装備されるためAM/FMラジオしか使えません。
シフトレバーは全車ゲート式が採用されており、新たにクルーズコントロールが装備されています。
警ら仕様(GRS180)の車内です。
交通取締仕様(GRS182)の車内です。
シート調節のレバーです。
パワーウインドウは市販車だと全席オートで、パトカーにも運転席の集中スイッチにはALL AUTOと表記されていますが、パトカーは前席のみオート機構となっており、後席スイッチにはAUTO表記がありません。
後席です。先代同様ビニールレザーです。ドアトリムは当世代以降ビニールが採用されています。
後席用エアコン吹き出し口です。
後席には市販車同様、読書灯が付いており、後席ドア灰皿も装備されています。
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