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200系クラウンパトカー特集
2010年度に180系の後継として登場しました。2010年度の国費導入車は台数が極端に少なく、県費の方が多いくらいでしたが2011年度から本格的な配備が始まりました。
エンジンは180系と同じで警ら仕様が2500ccが4GR-FSE、交通取締仕様が3000ccが3GR-FSEです。但し、2500ccはガソリンがハイオク指定からレギュラー指定に変更されました(後期型の市販車も同様)。
トランスミッションは全車シーケンシャルシフトマチックの6速ATです。
国費導入車1台あたりの価格
年度 |
無線警ら車 |
無線警ら車(4WD) |
交通取締用四輪車 |
交通取締用四輪車(反転警光灯) |
警護車※ |
2010 |
369万円 |
389万円 |
台数不明 |
台数不明 |
- |
2011 |
368万円 |
389万円 |
281万円(II型) |
301万円(II型) |
- |
2012 |
368万円 |
スバル落札 |
318万円 |
281万円 |
- |
2013 |
スバル落札 |
スバル落札 |
284万円 |
278万円 |
254万円 |
2014 |
292万円 |
スバル落札 |
301万円 |
330万円 |
261万円 |
2015 |
292万円 |
307万円 |
281万円 |
303万円 |
262万円 |
※黒塗りの交通取締用四輪車(反転警光灯)をベースに、助手席用ナビミラーを装着し、ストップメーターを省いた車両
装備の高級化で、落札価格も180系と比べて上昇しています。
警ら仕様のコーションラベルです。
エンジンルームです。エンジン自体は市販車と共通ですが、エンジンカバーとボンネット裏の吸音材が非装備となっています。(提供:もっくんさん)
外観
歴代クラウンパトカーでは初めてアルミホイールが標準装備されました。市販車同様2500ccが16インチ、3000ccが17インチで、排気量によってサイズが異なるので県費の昇降機非搭載車でも排気量の判別が容易になりました。
ベース車に合わせてドアミラーウインカーが装備されたほか、廉価グレードロイヤルエクストラが廃止された関係で装備の高級化に拍車がかかり、AFS、フロントトップシェード、トランクリッドイージークローザーが装備されています。
高級化の一方でコストダウンされた部分もあり、白黒は車名、Cピラーエンブレムが非装備なほか、ドアハンドルが市販車には存在しないカラードタイプで助手席側ドアにも鍵穴が装備されています。
市販車では全車標準装備(一部仕様でレス設定あり)のソフトプライバシーガラスは非装備となっています。
市販車の白色塗装は、ソリッド系のスーパーホワイトIIが廃止され、パール系有料色のホワイトパールクリスタルシャインのみのため、交通覆面に白は存在しませんが、代わりに金色のシルキーゴールドマイカメタリックが設定されました。
白黒パトカーの塗装は、先代に引き続き白部分がスーパーホワイトII、黒部分がブラックです。
白黒の前面警光灯は当初ハロゲン式でしたが、2013年度の国費配備車両よりLED(パトライト製LP3)に変更されました。覆面は180系同様、日星工業(ポラーグ)製ハイマウントストップランプが流用されています。
国費導入車は原則ドアバイザー非装備でしたが、2013年度以降の交通取締用四輪車、交通取締用四輪車(反転警光灯)は国費でもドアバイザー装備で配備されています。
同時に交通覆面は透過率15%のスモークフィルムが装着されています。
180系では寒冷地仕様にリアフォグランプが標準装備でしたが、200系ではメーカーオプションに変更されたため、国費導入車には装備されず、一部の都道府県費導入車のみの装備となっています。また、装着位置がテールランプ組み込みからリアバンパーに変わったため、容易に装着車の判別が可能です。
警ら仕様のリアです。トランクリッドの塗装が白一色になりました。
ただし、警視庁の都費導入車は例外的にテールランプ下まで黒で塗装されています。
県費導入された福島県警所轄署地域課のリアフォグランプ装着車です。当車は国費には存在しない2500ccの昇降機非搭載車ですが、200系後期型は排気量によってホイールサイズが異なるため、外観で3000ccとの区別が可能です。(提供:ふくけいさん)
180系ではパトライトのエアロブーメランが採用されましたが、小糸製作所製のLED110シリーズに変更されました。
写真は最初に登場したLED110BRSXで、国費車の前面警光灯がLED化されるあたりから、改良型のLED110BRSX2に変更されています。パット見は同じですが、スピーカーグリルの形状で判別可能です。
この他、警視庁ではパトライトのエアロブーメランII(LED)を装備した車両が都費導入されています。
市販車だとドアハンドルにスマートエントリーのリクエストスイッチが装備されるため助手席ドアの鍵穴が省略されていますが、パトカーの場合はスマートエントリーが装備されず、鍵でドアロックするため、助手席側にも装備されています。また、ドアハンドル自体も市販車とは異なり、メッキではなくボディ同色となっています。
内装
内装は180系では専用のつや消し黒パネルを採用していましたが、200系ではシフトレバーのパネルがアスリート同様のシルバー加飾に変更されました。ただし、市販車でウッドパネルが採用されている箇所の一部については、つや消し黒パネルとなっています。
スマートスタートシステムも採用されたためエンジン始動はプッシュスタートとなりました。ただし、スマートエントリーは装備されず、ドアロックは鍵で行います。
オーディオは先代同様AM/FMラジオですが、200系ではオーディオソース切り替えスイッチがCD/MD挿入口付近に装備されており、パトカーには挿入口自体無いため、ステアリングスイッチでAM/FMの切り替えを行います。
警ら仕様(GRS200)車内です。
交通取締仕様(GRS202)車内です。全車6速ATのため、サイレンアンプに昇降機の操作スイッチが無い以外は警ら仕様と共通ですが、この車両は通常とは異なり、無線機をグローブボックスの位置に直接装備しています。
後席のエアコン吹き出し口です。
天井には読書灯が装備されています。
後席はアームレスト無しのビニールレザーです。
昇降機非装備車のトランクリッド内側に装備された、後部補助警光灯です。また、イージークローザーが装備されているため、警告ステッカーが貼られています。(提供:静岡指揮隊さん)
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