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BMレガシィB4パトカー特集

先代のBL系同様、白黒、覆面パトカーとして国費配備されました。前期型は市販車ベースですが、後期型は無線警ら車の配備に合わせてパトカー専用グレードが設定されています。

積雪地を中心に県費でも配備されており、国費とは異なる独自仕様が多数存在します。

国費導入車は全車ターボ車で、NA車は県費での配備となります。

後継のBN系は今のところ国費配備されていません。

国費導入車(前期型)

国費導入車1台あたりの価格
年度 交通取締用四輪車(高速II型) 機動捜査用車(4WD)
(オールウェザーパック・クリアビューパック装着車)
機動捜査用車(4WD)
(パナソニック2DINナビ装着車)
警護車
2009 不明 207万円 199万円 254万円

白黒

2009年度に高速隊用の高速II型として2.5GT SパッケージのMT車が4台配備されました。前面警光灯はLEDで、パトライト製LASが採用されています。また、リアスポイラーがオプション装着されています。

高速II型としての白黒パトカー及びMT車の配備はこれが最後となっており、これ以降は覆面のAT車に仕様が変更され、マークXが配備されています。

2011年度に交通取締用四輪車(III型)の名目で2.5GTが配備されました。前面警光灯はLEDで、パトライト製LASが採用されています(同入札データは情報提供者の配備先への開示請求で判明)。シートにはディーラーオプションのオールウェザーシートカバーが装着されています。

覆面

2009年度に機動捜査用車(4WD)と警護車として配備されました。いずれもグレードは2.5GTです。

機動捜査用車は複数回入札が行われており、クリアビューパック装着車(ヘッドランプウォッシャー、リアワイパー装備)とパナソニック製2DINナビ装着車(メーカーオプション無し)の2種類が配備されています。特に後者は台数が多く、機動捜査隊以外にも所轄署での運用やゲタ車、幹部車両としての運用も見られました。

警護車はグレードこそ捜査用と同じ2.5GTですが、フロントグリルは内側に装備されたLED前面警光灯の視認性を高めるため、ディーラーオプションのサーフェースメッシュタイプが装着されています。また、黒塗り以外にシルバー塗装も存在します。

国費導入車(後期型)

国費導入車1台あたりの価格
年度 無線警ら車 無線警ら車(4WD) 交通取締用四輪車(4WD) 交通取締用四輪車(4WD反転警光灯) 機動捜査用車(4WD)
2012 トヨタ落札 309万円 - - 191万円
2013 303万円 304万円 283万円 283万円 200万円
2014 トヨタ落札 297万円 - - 201万円

白黒

2012年度に無線警ら車(4WD)として配備されました。スバル車の警らパトカーへの国費採用はこれが初めてで、トヨタ車以外が採用されるのも、2001年度のクルー以来11年ぶりとなります。

パトカー専用グレードがベースとなっており、メカニズムは2.5GTアイサイトと同じ水平対向4気筒ターボのEJ25に5速ATと17インチアルミの組み合わせですが、アイサイトは非装備で、ヘッドライトもハロゲンとなっています。

内装は2.5i相当となっていますが、シートはビニール張りです。オーディオは社外品のケンウッド製CDオーディオが装備されています。

散光式警光灯はパトライト製エアロブーメランIIのLED仕様ですが、前面警光灯はハロゲン式が採用されています。

塗装は市販車にソリッドホワイトの設定が無いため、白色部分がパールホワイトのサテンホワイト・パールで塗装されています。また工場出荷段階では白色塗装に黒色バンパーの組み合わせとなっており、残りの黒色部分は艤装メーカーの桐生工業で塗装されています。

トランクリッドは180系クラウン同様、バンパーの黒色部分に合わせて下部が黒色で塗装されています。また、リアガラスには低排出ガス認定ステッカーが貼られていません。

2013年度には、無線警ら車で4WDと駆動指定無しの両方で配備されたほか、交通取締用四輪車(4WD)としても配備されました。ちなみに国費パトカーの常連であるクラウンは警ら仕様しか4WDが存在しません。

市販車では2.5GTアイサイトが廃止され、2500ターボが消滅しましたが、パトカー仕様は引き続き2500ターボが採用されています。

外観は前面警光灯がLEDに変更されたほか、トランクリッドが白一色に変更されました。

交通取締用は昇降機が非装備なほか、ドアバイザーとスモークフィルムが装備されていますが、エンジンやその他の内外装は警ら仕様と同一です。

覆面

2012年度に機動捜査用車(4WD)として2.0GT DITが配備されていますが、10台のみのため、希少な存在です。

2013年度に交通取締用四輪車(4WD反転警光灯)と機動捜査用車(4WD)として配備されました。いずれも白黒パトカーに準じた専用グレードですが、2段式ルームミラーは非装備で、捜査用のみフォグランプが非装備でシートが布張りとなっています。また、ドアバイザーとスモークフィルムが装備されています。

レガシィが交通覆面として国費配備されるのはこれが初めてですが、4WD指定の交通覆面の入札自体初めてです。

4WD指定の交通パトカーは同車以降配備されておらず、2013年度車が償却期間を終える2019年度には2WDの210系クラウンが配備されています。 < BACK << TOP