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YY31グロリアパトカー特集
共通事項
VG20Eを搭載した2000cc警ら仕様としてY31前期型と中期型に設定されました。
当時、セドリックとグロリアはラインナップが共通化されていましたが、パトカーに限ってはセドリックが3000cc、グロリアが2000ccとブランドで仕様が分けられていました。
前期型
国費導入車1台あたりの価格
1990年度に国費配備されました。
元々日産の警らパトカーはR31スカイラインが投入されており、後継のR32型にも設定されましたが、室内の狭さから国費採用が見送られたため、代わりにグロリアが投入されたものと思われます。
スカイラインがプリンス店扱いのため、ディーラーへの配慮で同じプリンス店扱いのグロリアベースで製造されたと思われます。
当時、パトカー仕様として型式認定を受けていたのはセドリックのみで、グロリアは改造車扱いとなっています。
グレードはスーパーカスタムで、エンブレムも装着されていますが、内外装は市販車とは別物で、実質パトカー専用グレードです。
外装はYPY31に近いですが一部異なっており、バンパーは5ナンバーサイズです。
前面警光灯はセドリック(YPY31)がフロントバンパーの上にステーで装着されていたのに対し、グロリアはフロントグリルに埋め込まれています。
前期型のフロントグリルはオリジナル用のシルバー塗装でもセドリックとグロリアでデザインが異なりますが、パトカーはグロリアでもセドリック用が装着されています。
ホイールは14インチ銀色スチールですが、YPY31用の5.5Jではなく、営業車オリジナルと共通の5Jとなります。
内装はYPY31に準じます。
中期型
国費導入車1台あたりの価格
1991年に登場しました。
当世代で正式にパトカー仕様として型式認定を受け(型式YY31)、グロリア固有デザインの車名エンブレムとテールランプを除き、外装がYPY31と共通化されました。
バンパーは大型化され、ホイールも5.5Jに変更されています。
2000ccのグロリアにも反転灯装備の覆面仕様が設定されていましたが、採用実績があるかは不明です。
1994年にクルーパトカーが登場し、1995年に事実上統合される形で生産終了となりました。
主要諸元(中期型)
仕様 |
MT車 |
AT車(ABS装着車) |
グレード |
オリジナル |
オリジナル |
型式 |
E-YY31 (E-YY31改)※1 |
E-YY31 (E-YY31改)※1 |
変速機 |
5MT |
4AT |
全長(mm) |
4690 (4860)※1 |
4690 (4860)※1 |
全幅 |
1695 (1705)※1 |
1695 (1705)※1 |
全高 |
1610 |
1610 |
重量(kg)※2 |
1370 (1375)※1 |
1440 (1445)※1※3 |
エンジン |
VG20E/125ps 性能は市販車と共通 |
VG20E/125ps 性能は市販車と共通 |
燃費(60km/h定地) |
17.1km/l |
17.2km/l |
変速比 |
VG20E搭載の市販車と共通 |
VG20E搭載の市販車と共通 |
タイヤ |
195/70R14 91S |
195/70R14 91S |
※1.届出上の寸法は5ナンバーサイズですが、実際に配備された車両はセドリックと同じ3ナンバーサイズとなっており、型式もE-YY31改となっています。
※2.エアコン装着車は+30kg。※3.推測値。
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