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スイフトパトカー特集
2000年度よりカルタスに代わるスズキの小型警ら車として国費配備されました。パトカー専用グレードは無く、市販車がベースとなっており、国費ものは全てAT車で3代目までは全車4WD仕様でしたが、4代目は2WDも配備されています。
県費でも多く配備されており、国費とは異なる独自仕様が多数存在します。
2006年度から車種がソリオに変更され、一旦国費配備は終了しましたが、2015年度に配備が再開され、以降断続的に配備されています。
初代(HT51S系)
国費導入車1台あたりの価格
年度 |
2000 |
2001 |
2003 |
2005 |
価格 |
94万円 |
117万円 |
79万円 |
70万円 |
2000年度導入車(GH-HT51S)
初代前期型のSE-Zがベースです。手動式ウインドウでホイールキャップは非装備です。低排出ガス認定を受けていないため、バックドアガラスに低排出ガス認定ステッカーが貼られていません。
この他少年健全育成車の名目で2WDのSEが捜査用覆面として配備されています。また、パナソニック製カーナビ(本体+テレビ付きオンダッシュモニター)が装備されており、屋根にテレビアンテナが装備されています。
2001年度導入車(LA-HT51S)
2001年度は主にプラッツが配備されましたが、小型警ら車の入札が2度行われており、スイフトも配備されました。台数が94台と少ないため、落札価格は高くなっています。
2000年度導入車と大差はありませんが、優-低排出ガス認定を受けたため、低排出ガス認定ステッカーが貼られたほか、4WDステッカーのデザインが変更されました。
2002年1月に一部改良されましたが、この世代は国費配備されておらず、県費配備のみとなります。
2003年度導入車(LA-HT51S)
2003年にマイナーチェンジされた初代後期型のSE-Zがベースです。この世代は上述の一部改良から続く安さを売りにしたモデルで、落札価格も前期型より安いですが、それにも関わらず新たにパワーウインドウとホイールキャップが標準装備されています。
また、4WD車専用装備としてシートヒーターが装備されました。
後期型市販車はラジオアンテナが固定式に変更されましたが、パトカーは前期型同様伸縮式となっています。ただし、県費で固定式のまま配備されている車両も存在します。
2WDは超-低排出ガス認定を受けたため、低排出ガス認定ステッカーが☆☆☆になりましたが、国費のパトカーは4WDなので☆☆のままです。
車内です。無線機は助手席グローブボックスの位置に装備されています。
2005年度導入車(LA-HT51S)
ベース車両は引き続き後期型SE-Zですが、警光灯がエアロブーメランIIに変更されたほか、2004年の一部改良で標準装備のオーディオがカセットからCDに変更されました。
2006年3月に2代目と併売されていたSE-Zが製造中止となりましたが、その後2代目は国費配備されず、2006年度の国費配備は2代目スイフトより安価なソリオに変更されました。
2代目のパトカーは長野などに配備されていますが、極少数の存在に留まっています。
3代目(DBA-ZD72S)
国費導入車1台あたりの価格
年度 |
2015 |
価格 |
102万円(1次車) 141万円(2次車) |
2015年度導入車
2006年度からスズキの小型警ら車はソリオが配備されていましたが、2015年度に10年ぶりにスイフトベースでの配備が再開されました。
当年度は2度配備が行われており、1次車が745台、2次車が100台配備されています。
3代目後期型のXGがベースで、オートエアコンやプッシュスタート、電動格納式リモコンミラーなど快適装備が充実しています。
4WDですが、ステッカーが廃止されているため4WD表記はありません。
警光灯はエアロブーメランIIですが、ハロゲンからLEDに変更されました。
小型警ら車は標準の布張りシートで配備されることが多かったですが、当世代よりビニール張りシートの代わりに純正の革調シートカバーが装備されています。
この他ドアバイザーも装備されています。
塗装はソリッドホワイトの設定が無いため、パール系有料色のピュアホワイトパールをベースに残りの黒色部分が塗装されています。
市販車はオーディオレス仕様が標準ですが、パトカーはソリオのパトカー仕様などと同型のスズキ純正品が装備されています。
2014年度に捜査覆面が先行配備されていますが、こちらは2WDがベースです。
4代目(ZC/ZD83S系)
国費導入車1台あたりの価格
年度 |
2020 |
価格 |
184万円 197万円(4WD) |
2019年度導入車(DBA-ZC83S)
2016年に4代目にモデルチェンジされ、捜査覆面は2017年度に国費配備されました。
小型警ら車については2018年度にソリオが配備され、スイフトは一部地域の県費配備に留まっていましたが、2019年度前半に2WDの前期型XGが配備されました。
西日本豪雨による車両消失に伴う緊急配備と思われ、台数は不明ですが落札価格が1082万円でごく少数の配備となっています。
2019年度末にはソリオが900台近く配備されており、スイフトはイレギュラーな配備となっています。
2020年度導入車(5BA-ZC83S/ZD83S)
2019年度には主にソリオが配備されましたが、2020年度は再びスイフトの大量配備となりました。
今回は車両製造元のスズキではなく艤装メーカーのトノックスが落札しています。
後期型XGのスズキセーフティーサポート非装着車がベースで、2WDと4WDの両方が配備されています。
当世代より再びドアバイザーが非装着となっています(同年度配備の捜査用覆面は引き続き装備)。
2WDのみ緑色の平成27年度燃費基準達成ステッカーが貼られているほか、4WDの方が2WDより最低地上高が25mm高くなっています。
2WD車の車内です。サイレンアンプはSAP-520でオーディオはケンウッド製U340シリーズが装備されています。(提供:もっくんさん)
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