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430・Y30セドリックパトカー特集

いずれの世代も2000cc超の6気筒エンジン搭載で、リアサスペンションは車軸式です。

トランスミッションはフロアシフトの5MTのみで、ATは設定されませんでした。

内装はシートがビニール張りで、パワーウインドウも非装備なためスタンダードに近いです。

最高出力表記はいずれもグロス値です。

430

1979年に登場しました。

エンジンは直列6気筒2800ccのL28E(145ps)です。

外観はほぼスタンダードで丸型4灯ヘッドライトにメッキハーフホイールキャップ、オペラウインドウレス仕様ですが、2000cc超のため大型バンパーが装備されています。

フェンダーミラーは当初手動メッキタイプでしたが、前期型の途中で電動リモコンタイプが採用されました。

警光灯は単灯式(円柱型)が標準ですが、スクエア型散光式警光灯も選択可能です。

内装はパワーステアリング非装備の3本スポークステアリングでタコメーターも非装備ですが、AMラジオは装備されています。

サイレンはモーターサイレンが標準ですが、松下通信工業(ナショナル)製サイレンアンプも装着可能です。

1981年にマイナーチェンジされ、バンパーがスチール製メッキタイプから樹脂製カラードタイプに変更されています。

正統派丸目4灯と言えば430が王道でありましょう。#丸目4灯を晒せ #パトカー #セドリック #セドリック430 pic.twitter.com/JpdpTfJQ4P

— いぶき工房 (@ibukikobo) 2020年11月20日
430前期型です。バグガードとスクエア型警光灯にレーダーが装備されています。(Twitterより)

Y30

1983年に登場しました。

エンジンはV型6気筒3000ccのVG30E(180ps)です。

外観はほぼスタンダードで丸型4灯ヘッドライトに銀色スチールホイール、オペラウインドウレス仕様ですが、2000cc超のため大型バンパーが装備されています。

警光灯はスクエア型散光式で、松下通信工業(ナショナル)製サイレンアンプが標準採用されました。

内装は市販車同様ウッドパネルが採用され、デジタル時計も装備されました。ステアリングホイールはスタンダード用の2本スポークですが、パワーステアリングがオプション装着可能です。

1985年にマイナーチェンジされ、ヘッドライトが角型2灯に変更されましたが、ウインカーやフロントグリルはスタンダード用のままとなっており、市販車には存在しない組み合わせです。

警光灯はエアロダイナミックに変更され、新たにタコメーターが採用されました。

少なくとも2004年頃までは大阪府警に現役車が存在したほか、広島県警では役目を終えた車両が儀礼用オープンカーに改造されていました。

Y30(バン)

セダンのようなパトカー専用グレードはありませんが、市販車ベースで県費配備されています。

大排気量ガソリンエンジンが用意されていないため2000ccでの配備となり、4気筒のCA20Sか6気筒のVG20Eが搭載されました。

1987年で生産終了されたセダン/ハードトップとは異なり1999年までと長期に渡り生産されていました。

特に兵庫県警では県土木パトカーの転用という形でかなりの台数が配備され、ベース車の生産時期によって多種多様な仕様が存在しており、2019年度まで活躍していました。また、セドリックの代替も県土木パトカーの転用車(2000cc級ライトバンの新車が無いためステーションワゴンに変更)で行われています。

主要諸元

430

型式 E-YP430
変速機 5MT
全長(mm) 4760
全幅 1700
全高 1690
重量(kg) 1350
エンジン L28E/145ps
性能は市販車と共通
燃費(60km/h定地) 15.5km/l
タイヤ 185SR14

Y30

型式 E-YPY30
変速機 5MT
全長(mm) 4860
全幅 1720
全高 1620
重量(kg)※ 1330
エンジン VG30E/180ps
性能は市販車と共通
燃費(60km/h定地) 16.9km/l
変速比 1速:3.321
2速:1.902
3速:1.308
4速:1.000
5速:0.759
後退:3.382
減速比:3.700
タイヤ 185SR14
※エアコン装着車は+25kg、パワーステアリング装着車は+10kg。
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